2011年7月10日日曜日

カラーの自家現像に挑戦!!

去年の5月に初めてのモノクロ自家現像をはじめて、はや1年。<初挑戦した時の記事>
といっても、通算で10本行くか行かないかしかやっておらず^^;
最後にやったのは確か9月…。

「そろそろまた自家現像やりたいけど、最近モノクロフィルム使ってないし…。(C-41はつかってるけど^^;) 」
「なんか、ダークレスでもカラー現像できるとかいうwebsite見つけちゃったけど…。しかも結構細かく説明してくれてるね。」
「モノクロ現像の感覚でカラー現像もできそうじゃん!」
「遥か昔に撮影した(封印していた)未現像のフィルムが10本くらいあるし、実験はできる…。」
「いっちょやってみっか!!」
「おう!やってみようぜ!」←(誰
てなわけで、挑戦してみました!!


ダークレスを使ってカラー現像
(ここからは、説明長くなりますので興味のない方は飛ばしてください^^;)

使用したのは、ナニワのカラーキットNという製品。

naniwa COLOR KIT N
カラーネガフィルム現像剤  1リットル用
パッケージ内容:発色現像剤(濃縮液) 2本, 発色現像剤(粉末) 2袋,
漂白定着液A.B 各1本, 説明書
 モノクロ自家現像の時に使用した、FUJIFILMのダークレスキットの現像タンク。
※使うのは真ん中の、オレンジ色のフタの付いているタンクと、
その横にあるパトローネオープナーのみ。
他に用意するものは、
●フィルムピッカー
●フィルムクリップ
●水温系
●タイマー
●計量カップ(300mlまで計れるもの)
●10ml刻みで計れるスポイト(10ml刻みで計れる計量カップとストローでも可)
●現像液と漂白定着液を入れておくタンク
 (600ml用で十分。なければ500mlのペットボトルとガムテープでも可)
●フィルムケース2個
●タッパーもしくはバット。(小さ目で大丈夫)
以上、ピッカーとクリップ以外はこれといって用意するのが大変でないものでほぼ代用できてしまうものばかり。(だと思います^^;)


さて、ひと通り準備ができたらいよいよ作業開始。
まずは、現像液と漂白定着液を作ります。
基本的には説明書通りに作れば問題ないのですが、このナニワ カラーキットというのは、1リットル用をご丁寧に2度にわけて作ることができるので、500mlずつ作ってできるだけ節約するようにしました。というのは、一度作って(撹拌)してしまうと、一ヶ月程度(説明書では現像液が10日、発色定着液が3週間、がwebで調べたところ約1ヶ月)しか保存ができないらしく、そんなに自家現像をしない場合、現像液・漂白定着液共に無駄になってしまうからです。


まずは現像液の作成。
説明書によると、「40℃の温水300mlに発色現像剤(濃縮液)1本を撹拌しながら混和し、ついで発色現像剤(粉末)1袋を撹拌しながら加えて完全に溶解し、水を加えて全量を500mlとします」と書いてあります(一部要約)。ぼくは、500mlのペットボトルでこの作業を行いました。わざわざ500ml計る必要もなく、そのまま保存してしまうことも可能だと思ったので…。(たしか、水を加えなくとも500mlになったような気がします^^;) そして念の為、ペットボトルを外からの光から守る為、ガムテープでぐるぐる巻きにしました。これで現像液の完成。


次に漂白定着液の作成。
「40℃の温水200mlに漂白定着液A・Bともに1/2(たしか125ml)を加えて混和し、水を加えて500mlとします」と書かれているので(一部要約)、現像液と同様の方法でペットボトルを使用し作成しました。(ん? 100ml足りてないけど…、水加えるの忘れたなぁ…^^;) こっちも念の為、ガムテープでぐるぐる巻き^^ これで漂白定着も完成。


いよいよ現像作業開始!!
ここからは、キットの説明書と参考にしたサイトとにらめっこしつつ…(我流を混ぜつつ)、作業は台所でやりました。ちなみに今回使用したのは、Fjujiの36枚撮りと24枚撮りのフィルムですが、24枚撮りフィルムをオススメします。枚数が少ない方がフィルムが短くなりパトローネ内の容積が稼げ、処理液がパトローネ内に行き渡ると考えたからです。…と、唯一成功したフィルムが24枚撮りでした^^

1. なるべく短時間で終わらせるたに高温処理という工程で行い、まずは洗い桶に50℃弱くらいのお湯を張っておきます。
カラーキットの説明書による標準処理工程では、

発色現像「標準処理:30℃(+−0.3)で5分30秒, 高温処理:38℃(+−0.2)で3分15秒」
漂白定着「標準処理:30℃(+−2.0)で6分45秒, 高温処理:38℃(+−2.0)で5分00秒」
参考サイトによると、42℃位が適温と書いてあったのでそちらを目安にしました。


2. ダークレスの時同様、現像・漂白定着に必要な処理液はだいたい10mlくらい。(ちなみにダークレスキットでは、現像液8ml・定着液7mlが小さなガラス瓶に入っています)一回使い捨てと考えて、必要な分だけペットボトルから、計測目盛りの付いたスポイトで10mlずつ取り出して使うという方法で行います。(これがダークレスを使うメリットだと思います^^) ちなみにぼくは、スポイトがなかったので10ml刻みの計量カップにストローを使って処理液を必要分を取り出し、フィルムケースに入れしっかりとフタをし、あらかじめお湯を張った洗い桶に入れておきました。

3. 4〜5分もすれば、処理液は桶に張ったお湯と同じくらいまで上昇してくるので、現像タンクに移します。ここでも念の為液温を計って、42℃ちょっと上回ってるくらいであれば、タンクにフィルムを入れ、さらに洗い桶のお湯を汲んだタッパーにタンクを入れ、巻き締め巻き緩めのスタートです!
ーーーーーーーーー★POINT★ーーーーーーーーー
参考サイトに書かれていたのですが、あらかじめフィルムの先端をピッカーで出しておき、折り返してパトローネの外面にガムテープで固定しておくと、巻き締め巻き緩めがスムーズにいくようです。フィルム先端をパトローネに固定しておくことによって巻き締めの限界がわかり、そこから巻き緩めまでのリールの回転数(5回転くらいだったと思います)を把握できることで、巻きすぎて軸からフィルムがちぎれるのを防止するのと、緩めすぎてフィルムが折れるのを防止できるかと思います。ダークレスキットの説明書に書かれている「3秒間に10回廻して手応えがあるまで緩める」という方法は、この時点で出来なくなります。
それからこれはぼくが5度の失敗から学んだのですが、巻き緩めの時には、できるだけリールの取手を持たない方が良いということ。巻かれたフィルムは反動によって自ら緩もうとするので、無理矢理回さず反動で戻るのをそっと手助けしてあげる感覚で、フタ全体を掴んで廻してあげた方が戻しすぎにならないと思うからです。
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4. 巻き締め撒き緩めの時間は、3分半から4分くらいが良いと思います。この時間がうまく現像できるか否かの分かれ道だとおいます^^; ちなみにぼくは、成功するまでに6本のフィルムを使いました…orz ちなみに成功した時の時間は4分でした。

5. 現像作業が終わったら、素早く漂白定着の作業に写ります。参考サイトにも、この入れ替えを素早くやるのがコツだと書いてました^^ 現像の最後に巻き締めた状態で止めておき、洗い桶に入れておいた漂白定着液を取り出しふたを開け、すぐに移し替えれるよう準備をしておきます。タンクからフィルムを取り出し、現像液を空いている計量カップにいれ、現像タンクを一度すすぎ漂白定着液を入れフィルムを戻し、再び巻き締め巻き緩めの作業を再開。この作業をできるだけ素早くおこないます。
漂白定着液の巻き締め巻き緩めは、約10分〜15分繰り返します。この作業はゆっくりでも構わないので、少し長めにやった方が良いようです^^

6. 漂白定着作業が終わる頃に洗い桶のお湯にぬるま湯を流し始め、作業が終わったらタンクからフィルムを抜き取り、洗い桶の中でパトローネオープナーを使ってフィルムを取り出します。ここまでくればもう慌てることはないと思います。取り出したフィルムを確認し、まだ肌色の部分が残っているようであれば、もう一度パトローネに戻して漂白定着をやる必要があるのかもしれません。おそらくですが、フィルムにたて筋のように現れるムラの原因は漂白定着の不十分さなのではないか思います。(間違っていたらごめんなさい^^;)

7. フィルムを洗い終わったら、軸から切り離しフィルム用のスポンジ等で水分を拭き取り、フィルムクリップにはさんで乾燥させます。…ちなみにぼくは待っているのが嫌なので、ドライヤーで一気に乾燥させてしまいましたが^^;

以上で、ダークレスによるカラー現像工程は終了です。

先にも書きましたが、フィルム一本の現像に成功するまでに6本費やしました。とは言ってもぼくの場合、作業が雑だった為に何度も失敗したので、ちゃんとやればもっと少ない本数で出来るかもしれませんが^^;
しかし、6本目のフィルムが綺麗に現像で来た時は本当に嬉しかったです!
必ずと言っていいほどムラの出るダークレスでも綺麗に出せたということにも感動しました!
まだまだ始めたばかりなので、まぐれの方が多いと思うし上記の説明が必ずしも正しいとは言い切れないので、これからもっと挑戦してうまくできる方法を探って見ようと思います。

今回参考にさせていただいたのは、vasolzaさんという方のサイト。
かなり事細かに記述してくださっていて、とても参考になります!

そして最後に、できあがった作品。
フィルム一本目、全滅…。
フィルム2本目、ムラだらけw 立て筋まで入っちゃって^^; 

フィルム3本目、Photoshopで補正してこれ。まだムラが…。
この写真を失敗したのは結構ショックだった。

フィルム4本目、これも一応自動補正がかかってるけど…。ひどい有様ですよね^^;

フィルム5本目、このフィルムで唯一まともだった写真。

フィルム6本目、ようやく成功!24枚撮りでほぼ全ての写真がきれいに写ってました^^
ちなみに、すべて10年近く前に撮影された写真です^^;

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